すぐ妊娠できる人となかなか妊娠できない人がいるのはなぜ？
すぐ妊娠できる人は妊娠のためのサイクルが順調に回っている
妊娠しやすい人は、月経や排卵のサイクルが順調に回っている状態にあります。順調な状態とは、月経が遅れたり早まったりせず一定の日数で起こり、出血量が極端に多かったり少なかったりすることもありません。
また、卵管に詰まりがなく、子宮内膜も毎回きちんと一定の厚さになっていることも妊娠のしやすさを左右する要素のひとつ。卵胞が育つ卵巣、卵子や精子がきちんと通れる卵管、着床しやすい内膜といった条件が揃っていると、妊娠がしやすいと考えられるのです。
過度なダイエットをしていないことも理由の一つ
ダイエットをした経験がある女性は、8割～9割にのぼると言われています。妊活中の女性の中にも、妊娠するためには体型を保たなければならないと考え、ダイエットを並行して行う人も少なくありません。しかし、あまりに過度なダイエットは逆に妊娠が遠ざかってしまう可能性もあるのです。
極端に食事量を減らすと、身体に必要な栄養素までもが不足してしまいます。また「痩せなくては」というプレッシャーがストレスに。これらの要素は、月経不順や無排卵を引き起こす原因となるのです。
妊娠のしやすさに遺伝は関係ない
先に結論から言いますと、妊娠のしやすさが遺伝することをハッキリと示す資料はありません。太りやすさや痩せやすさ、甲状腺の疾患など、不妊の原因となり得る要素の一部に遺伝性が認められるので全否定もできませんが、遺伝よりも不妊の原因に直結するのは食生活や生活習慣です。
むしろ「親は妊娠に苦労したらしいから、ひょっとしたら自分も」などと思い悩むストレスの方が、回避すべき要素とも考えられます。また、妊娠を検討した年齢も重要。妊娠に苦労した親族は、年齢を重ねてから妊活を行った可能性もあるのです。悩みすぎず、自分は自分として考えるのが良いでしょう。
