不妊治療は何をするのか?治療の種類と選択方法について
負担の少ない一般不妊治療
一般不妊治療とは、具体的にはタイミング法と人工授精のことです。不妊治療のステップでは、最初のステップ1と2に該当します。
一般不妊治療は費用と身体、2つの意味で負担が少ない治療と言えるでしょう。費用は体外受精などの高度な医療よりも安価で、年齢や回数に関わらず保険適用です。また、全身麻酔をすることもある採卵などの治療と比較して、身体の負担も軽く済みます。これから不妊治療を始めようとしているなら、医師の判断にもよりますがまずは一般不妊治療からが良いでしょう。
体内受精が難しい場合には高度生殖医療
高度生殖医療とは、卵子や精子を体外で扱う治療のこと。具体的には体外受精や顕微授精が、高度生殖医療に該当します。
体外受精は、採卵した卵子に精子を振りかけて授精させ、培養した後に子宮へと戻す治療。顕微授精は、状態の良い精子を選別し、ガラス針で卵子内に直接注入する治療法です。精子の運動率低下や卵管の詰まりといった問題があってタイミング法や人工授精では妊娠に至るのが困難なケースでも、高度生殖医療で妊娠できる可能性が高まります。
自分に合った治療方法を選ぶには
不妊治療では、患者の希望がプランに強く反映されるのが特徴。本来であればタイミング法を6周期、人工授精を6周期ほど試してから高度生殖医療へとステップアップします。しかし、できるだけ早くステップアップしたいと考えるのであれば医師に伝えれば、その希望を反映したプランを構築してくれるはずです。
また、治療を受ける女性の年齢や精子の所見によっては、医師が最初から体外受精をすすめるなどステップを飛ばす判断をすることもあります。自分の希望はしっかりと伝えて、専門家である医師の判断を仰ぎましょう。不妊治療は、医師や看護師と患者さんがチームとなって取り組むのです。