どれくらい治療を続ければ妊娠ができる?不妊治療をおこなう期間を解説
不妊の原因を検査するためにかかる時間
不妊治療を開始する際は原因究明のためにいくつかの検査を受けます。中でもホルモン分泌や感染症を調べる血液検査はどのクリニックでも必須ですが、月経周期に合わせて複数回の採血が実施されるのです。このため、不妊治療の検査は即日全て完了するものではなく少なくとも1ヵ月、場合によっては2ヵ月かかるでしょう。
クリニックごとに必須とされる検査のほか、自分自身が選択して受ける検査もあります。検査項目が増えるほど通院回数も増え、時間も必要です。検査できるタイミングなどを医師に相談して、できるだけ効率的に受けられるようスケジュールを組んでもらうことをおすすめします。
タイミング療法で不妊治療をするための期間
タイミング療法では、超音波検査で卵胞の様子を見ることで排卵日を予測し、妊娠しやすいタイミングを医師が指導します。排卵日チェッカーがドラッグストアで一般的に流通していますが、クリニックでのタイミング療法は医師が卵胞の大きさを計測するなどして行いますので、より正確です。
クリニックにもよりますが、タイミング療法を約6ヵ月(6周期)ほど試しても成果が見られない場合は次のステップに進むことになるでしょう。ただし不妊治療は多くの場面で患者さんの希望が優先されますので、もっと早くタイミング療法を切り上げたい場合、医師に相談すれば計画を構築してくれるはずです。
人工授精で不妊治療をするために必要な期間
人工授精は排卵日の前日か当日に、採取して洗浄した精子を子宮内に直接注入する治療です。タイミング療法に続くステップとされており、タイミング療法がうまくいかなかった場合は人工授精をすすめられるケースが少なくありません。
人工授精で結果が得られる人のおよそ9割は、6回目までに妊娠できています。そのため、4~6回人工授精を試みても結果が出なかった場合、さらなるステップアップとして体外受精を検討することになるでしょう。